クリスマスも新年もあんまり感じることもなく普通に2022年が始まっているのですが、前回のBIT VALLEY -INSIDE- Vol.20でLTを6本、3日で作ってやったって偉業があるので(笑)、その話をあえて自分で文字化してお送りしてみようかなと思います。
なお、当日の資料はこちら。
さて、その第一回、『アジャイルなプラクティスでいちばん大切なこと』。
なんでこの話をしようと思ったかというと、2021/10/29に弊社レッドジャーニーの新井さんと『DXに効く 組織を変化させる勘所 アジャイルによって変われる組織・変われない組織』という対談イベントでの出来事まで遡ります(記事の内容は下から読めます)。
このイベントはインタラクティブに質問を受け付けながらやっていたんですが、その中の質問にこういうのがありました。
Q:「アジャイルのプラクティスで何から始めたらよいでしょうか?」
僕の答えは、
A:「まずは問題や課題を認識、分析するところからだと思うけど、プラクティスとあえて言うなら『ふりかえり』『レトロスペクティブ』ですかね」
アジャイル界隈の人なら、「まぁそうよね〜」だったのかもしれません。
テーマが組織変革だったので、ふりかえり=>カイゼンされている感、少しずつでも前に進めている感が組織に自信を与えてくれるからというつもりでもありました。
しかしながら、「ふりかえり」っていうのは、その前に「そもそもの活動」というものがあって、なのですね。
この「そもそもの活動」が意味のないものであれば、必然的に「ふりかえり」も意味のないものになりかねません。。。
実際に僕もたくさんの企業の方、個人の方と普段からお話しする機会があるのですが、どうもみんな(一般論)の考えるアジャイルが「素早くはじめて小さくカイゼンしながら大きく前進する」という捉え方をしている気がしてならないなと感じることが多くあるのも事実です。
ここには重大な欠陥があります。
何が言いたいかというと、結局「何を作る」とか「何を為す」というところによって、自ずと結果の得られ方が変わってくるのです。
(このことは一昨年にもアドベントカレンダーで書いています)
ということで、まずここでみなさんに伝えたいこと。それは、『「正しいもの」「正しいこと」に対して踏み込むことが大切』ということです。
さて、改めて自分に問いかけてみます。
Q:「アジャイルのプラクティスで何から始めたらよいでしょうか?」
僕の答えは、
A:「『プランニング』です」
さらに踏み込んでみましょう。
Q:「計画駆動偏重ではなく、アジャイルなのにプランニングですか?」
良い質問ですねw
僕の答えは、
A:「『プランニング』です」
ここでいう「アジャイルな『プランニング』」とはなんなのでしょうか。
これは、僕は「勝ち筋を見つける行為(あるいは負け筋を躱す行為)」だと思っています。
みなさんは、なぜ「プランニング」や「リファインメント」をしているのでしょうか。
それは、スクラムチームは次のスプリントにおける「勝ち筋を確認している」からではないでしょうか?
また、POは長期的なプロダクトの「勝ち筋を進められることを確認している」からではないでしょうか?
逆に、「ふりかえり」とは、「プランニング」その当時に「正しいとおぼわしきこと」の遂行の結果として行うべきもの、とも言えます。
まとめです。
あと5回くらいこんな感じで書く予定ですw
今年もよろしくおねがいしますm(_ _)m