侍れっどの明日できることは明日やれ

徒然なるままに筆を書き連ねます。

ものを作る、のその前のお話

みなさんこんにちは。medibaのエンジニア組織でSrManagerをしている森實です。

 

さて、今年もアドベントカレンダーの季節がやってきましたね!

今回、こちらの記事は弊社エンジニアメンバーが主体となっているmedibaアドベントカレンダーの一日目として書いています。

qiita.com

(一日目とか最後とか24日とか書きにくいすよねw)

 

 

はじめに

僕は今年2020年の2月にmedibaに移籍してきた、エンジニアの中では5本の指に入りそうなくらいの割と新参者ですw

最近はauスマートパス5Gエンターテインメント領域のシステムの責任者、新卒/中途の採用活動、組織ブランディングみたいなあたりをお仕事としてやっていたりします。

今回は、新卒採用活動の一つとして本年より取り組んでいる、専門学校の産学連携の話を書こうと思います。

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(初回授業のときはオンラインがほとんどでオフラインは数人という寂しい感じでしたねwww)

 

medibaの新卒採用

実は前職にいるときから同じ採用イベントでよくご一緒していたのですが、これまでのmedibaはエンジニア界隈では割とスタンダードになってきた1on1面談イベントや専門学校などの就活プレゼンイベントを中心とした、学生さんがたくさん集まる場所に赴いて学生と出会う活動を主としていました。

しかし、今年はコロナ禍ということや、イベントが一般大衆化してきたことでmedibaの望む母集団形成が思うようにできていないことから、採用手法をがらっと変えています。

そのトライアルの一つが専門学校の産学連携です。

企業としては、よりたくさんの学生の本当の姿を知りたいし、よりたくさんの学生に自社のことを知ってもらいたいという想いがあります。

また、学校としては、文科省の方針などもありますが、現役社会人に直接授業を受けることで、早期に社会で活躍できる人材を育成できるというメリットがあります。

この両者をいいとこ取りできるのが産学連携というアプローチになります。

 

産学連携の概要

今回の産学連携は、HAL東京さんの高度情報処理学科の4年制課程における3年生の授業でした。

HAL東京さんといえば就職率100%を謳うなど、学生さんも相当大変なカリキュラムをこなしているとよく聞きますが、そちらで11月の月曜日の午後、90分のコマを2コマ連続、4週間で計8コマ担当させていただきました(昨日11/30が最終回でした)。

内容は「ビジネスシステムデザイン」で、実際に4週間で仮説検証プロセスを回しながらものづくりをするというものです。

大きな枠組みは筑波大学で非常勤講師をさせていただいているenPiTの内容にも近いですが、より"ものを作る"と"ものを作る、のその前"の領域双方に分割してスコープを掘り下げる内容としています。

enpit.coins.tsukuba.ac.jp

 

なぜエンジニアがこの話をするのか

学生向けでエンジニアの講義というと、やはり技術的な話を中心としたものをすると思われる方も多いと思います。

確かに、そういう領域で学生の成長に寄与するのも大切だと思います。

ただ、学生は学生として短期のインターンや授業、独学などでその領域は補完することがある程度できるという持論が僕にはあります。

わざわざ社会人エンジニアが来るなら、ビジネスに近い領域でのエンジニアリングも伝えたいのです。

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エンジニアはプロダクトを物理的に作り出しているわけですが、それはすなわちビジネスを作り出しているということ。

ビジネスとは、必要な人のより多くに届き、使ってもらい、そこから収益があがってこないと継続した活動とすることはできません。

就職活動を前にした3年生のこのタイミングで、改めてそれを意識して、ビジネスを作るとは、という話をしたかったのです。

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エンジニアは何をする人なのか

エンジニアは先述の通り、物理的にプロダクトを生み出すことのできる人です。

プロダクトは、それが存在することに意味があるわけではなく、そのプロダクトを用いてユーザーの行動や生活や気持ちが変わっていく、その価値を届けるための手段です。

となると、確かにエンジニアはものを作れるけれど、ものを作らないでも価値を届けられるならそのほうがよいという判断ができる人、でもあります。ものを作るのはお金と時間がかかりますからね。

では、その判断ができる人とはどういう人でしょうか。それは対象とするプロダクトの市場に精通し、且つ技術的、運用的な引き出しを多く持っている人ということができます。

技術は進化し、より早く、より堅牢に、より効率的に、よりユーザーの満足度を高く、物事を実現できるようになっています。そこを追い求めるのがエンジニアであり、だからこそ授業でも決して"ものを作る"を蔑ろにはしていないのです。

 

この授業で身につくもの

それは、「ユーザーにとっての価値とビジネスの価値、両方を実現する方法」です。

そして、それこそが学校だけでは身につけられない、社会人エンジニアだからこそ伝えられる部分なんじゃないかな、と思っています。というかそう思って授業を組み立て、ワークショップを設計し、720分をコーディネートさせていただきました。

 

おわりに

僕の座右の銘の一つに「最高の仕事をしよう」というものがあります。

仕事とは、限られた時間、お金、人。。。あらゆるリソース制約の中で、最大限の価値を発揮する活動だと思っています。

最大限の価値を発揮するためには、どう作る、よりも前に、何を作る、にすべてかかっているはずです。僕の授業はそういう側面を存分に伝えたつもりなので、いつか、彼らの中で「あーそういえば昔授業で言われて当時はピンとこなかったけどこういうことか」と思い出してくれたら幸いです。

 

雑記

ここから先は授業に関連した戯言ですのでライトにいきますねw

 

実は、今年はコロナ禍ということもあり、HAL東京の学生さんは登校するかオンラインで授業を受けるかは任意選択できるそうです。

つまり。。。先生はオンラインとオフラインの両方に向けて同じ質の授業をしないといけないというなんとも難しい運営を迫られていたのです。。。

しかも。。。僕の授業は基本的にチームワーク。なかなかしんどかったし頭も使ったし、それでもまだやれたことがあるんじゃないかと思うところはあるのですが、これでも毎回授業の持ち物は機材が増えて重くなっていく一方でした。

ちなみに最終回の昨日、持ち物はとうとう15kgを超えました(よくよくみてみると、80万相当くらい持ち歩いてない?)www

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まだまだオンラインとオフラインの世界を同じレベル、同じ質で届けるのはなかなか難しい世界です。

 

今回、ツールとしては、zoomとJamBoardを使いました。

JamBoardはGoogleの提供するホワイトボードですが、学生も初めて使うツールながら、すごく上手にコミュニケーションをとっていたのが印象的です。

ホワイトボード上でテキストチャットを始めて、会話なしでディスカッションを進める様とか、僕の想像の相当斜め上に行くコミュニケーションのとり方で、しかしインタラクティブですごいなーと小並感な感想をいだきましたw

(下はとあるチームのJamBoard上のFun/Done/Learn)

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こうやってオンラインのみ、あるいはオンライン/オフライン混在でディスカッション、開発をしてしまうのだから、社会にでたらコミュニケーションのために会社に来いとかそういうのはなんかやっぱりずれちゃうんだろうなと自戒を込めて覚えておこうと思います。

 

全然話は変わりますが、ご厚意で上がらせていただいたHAL東京さんの最上階の授業スペース、夜景が最高です!!

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宣伝

medibaでは新卒採用、中途採用ともに積極的な採用を続けています。

興味が湧いた方、話だけでも聞いてみたい方、ぜひ下記からのエントリー、あるいは僕のFacebookTwitterからご連絡いただければと思います。

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