侍れっどの明日できることは明日やれ

徒然なるままに筆を書き連ねます。

オンラインカンファレンスにおけるスポンサードに対する企業的価値について

どうも、こんばんは。れっどです。

この記事は、Agile Tech EXPO Advent Calendar 2020 13日目として書いています。

adventar.org

内容として、2日目の関さんの記事とある意味真っ向から視点が違う話になりますが、僕なりの現時点でのアンサーにもなっているかなと思っていたりします。

 

 

はじめに

私をご存じない方のために。。。

今年のAgile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 0 -で、株式会社medibaとしてスポンサードしており、そのスポンサーLTでスピーカーをしたものです。

www2.slideshare.net

 

これまでのカンファレンススポンサーに対する企業的価値

多くの企業にとって、カンファレンスにおけるスポンサーをすることの意義として、「採用」を目的とした稟議をあげているのではないでしょうか。

このあたりは、関さんの記事にも記載ありましたが、オフラインでのイベントでは能動的に参加者に声をかけ、ノベルティを配り、名刺を集め、自社に欲しい人に対してはより積極的なアプローチを懇親会などを使ってしていく場であったと思います。

 

まぁ、その時点でスポンサーブースに対する費用対効果としてどれくらいの企業が集客と採用に成功していたのかは定かではありませんが、個人的にはそもそも合っていなかったのでは?という気はしています。

ただし、活動をした、という明確な達成感と疲労感が残るので、なんとなくそこに意義があったと見出していた(気になっていた)企業も多かったのかなと思っています(賛否ご意見あると思いますがご容赦)。

 

これからのカンファレンススポンサーに対する企業的価値

今年に入り、コロナ禍で各種イベントが中止、あるいは軒並みオンラインでの開催にシフトせざるを得ませんでした。実際に、私がスタッフをしているXPJUGのXP祭り、ファウンダーでもあるBIT VALLEY -INSIDE-もオンラインでの開催をしています。

 

あじゃてくにスポンサーとして参加してみて

私自身、オンラインカンファレンスに対してスポンサードすることのメリットがどこにあるのかを改めて探るべくということもあり、あじゃてくにスポンサーとして参加してみたのですが、以下のことを感じました。

  • カンファレンス当日のブース的Discordだけに意味はほぼない
  • 採用リンクを貼るだけでは流入はさほど期待できない
  • 参加者の行動がまったく見えないし読めない

なので、はっきり言って、稟議における「採用目的」と謳ったものに対しては(そもそもずれていた気はするけど更に)大きくかけ離れているなというのが率直な感想です。

 

これからのスポンサーとしてのあり方

当たり前だなと思うのですが、打算的な考えで安易にスポンサーするのは止めませんがお勧めできません。

逆に言うと、スポンサーをするということは、ブランディングであり認知度向上であり、マーケティングの一環だということに立ち戻るべきなのだろうなと思います。

まず、スポンサーをするということの意味が「採用」から「広報」に確実に置き換わるだろうなと思っています。

その上で、単なる点の広報ではおそらくあまり意味も効果もなく、点と点をつなぎ線にしていく活動にこそ意味があると考えます。

また、企業側もカンファレンスに対して開催前後にもっと前のめりになり、一緒にイベントをもり立て、一緒に余韻を楽しめるような関わり方をしていくことで、一つの点すらも波紋のように薄く広いものにできるんじゃないかなと感じています(特にあじゃてくのオーガナイザーの方々はそういう行動をされている印象です)。

 

ここからはあくまで私見ですが。。。

弊社medibaにおけるエンジニア組織としてのブランディングはまだまだ途上です。

弊社エンジニア組織として大きく技術的な側面を分解すると、割と普遍的なものとして、マインドセットとしてのアジャイル、基盤としてのAWSがあります。逆に、流動性が高いものはアプリケーションレイヤーにおける技術です(変遷はぜひこちらの記事をご参照ください)。

このため、スポンサーをしていくのであれば、アジャイル関連とAWS関連で点で終わらない広報活動をする場を定めて定常的に投資を続けていければと考えています(あくまで個人の意見です)。

逆に言うと、アプリケーションレイヤーは、来年には使わなくなっている技術もあるかもしれない中で線の広報活動をすることはなかなか難しいと考えており、ここについてはオウンドメディアなどを駆使した発信方法を考えていくのが良いのでは?と思っていたりします(くどいようですが、あくまで個人の意見です)。

 

企業がAgile Tech EXPOにスポンサードする意味

個人としても、弊社medibaとしても、Agile Tech EXPOには大きな期待をもっています。実際、Episode0のスポンサーさんをみても、その期待は十分に感じられたと思います。(↓は当日のバーチャル背景画像)

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既に、日本にはアジャイルジャパン Regional Scrum Gathering Tokyoなどなど大小さまざまなアジャイル系のカンファレンスが継続して開催されています。

そんな中で、満を持してマインドセットとフレームワークの世界からテクノロジー側に一歩はみ出た(あるいは特化した?)アジャイル系カンファレンスとして生まれたのがAgile Tech EXPOなのだろうと理解しています。

そういう意味で、このカンファレンスには存在価値と存在意義があると感じているし、そこに対して点を紡いで線にしていく「広報的スポンサー活動」をしていく場として相応しいと思っています。

なので、他のイベントに変に迎合せず、オリジナリティをもって、ぜひとも息の長いものにしていっていただけると良いなと思います(し、個人としてはできる限りのお手伝いはさせていただきたいなとも思っています)。

 

おわりに

次回1月のAgile Tech EXPO - New Normal Agile Episode 1 -にもmedibaはゴールドスポンサーとして参加します。

僕たちにとってもこのイベントを通じてたくさんの人に認知していただきたいと思いつつ、ブランディングなど広報的活動としてのあり方を模索する機会としていきたいと思います(あじゃいるまいんど&かいぜんまいんど!www)。

そしてなにより、イベントは参加者全員で作り上げるものだとおもっているので、みんなで楽しめるイベントにしていけたらいいですね。

202101.agiletechexpo.com