1月28日(金)09:30〜18:20@日本橋三井ホール
ぶっちゃけ、今回に関しては(それしか知らないので)1万も払う価値はなかったと思います。(第一回に出ていた友達はそんなにひどくなかったと言ってましたが)
理由はいろいろありますが、まず一番大きいのはSoftBankがいないこと。
二番目に大きいのは、日本のハードメーカがいないこと。
三番目に大きいのは、日本のCP(Contents Provider)に世界的な成功者が居ないこと。
なので、要はみんなが悩んでいる人たちで、謎が謎を呼んで「みんな大変だよね」で終わってしまったところでしょうか。
せめてGoogleの人とかがいた方がスマートフォンサミットとして意味があったかもしれませんが、内容的にはAndroidサミットに終始していたし、結論として面白いことも何も無かったです。
とても残念。
第5回もきっとあると思いますが、行かれる方はぜひパネラーのメンバーと、テーマ設定と、トータルで得られそうなものが何かを複合要素で確認してからのご参加をおすすめします。
以下、簡単にレポートします。
内容は、ジェネシックスさんがあげてくれているレポートからの抜粋+αです。
■ docomo スマートフォン事業推進室室長 伊倉氏
・女性の利用率が4月は15%→12月には30%。スマートフォンがよく知らない人の手にも渡ってきた。
・20〜30代で70%、50代で10%。層が狭いと言うことはない。
・2015年には50%がスマートフォンとなると言われている(MM総研資料)。
・ドコモマーケットは、Androidマーケットとは別に展開しているが、現在も他社、PCから閲覧可能。
→今後はダウンロード可能な統合的ポータル、プラットフォームとしての価値を狙っていく。
・2台目市場としてのスマートフォンの伸びがあるが、1台目の乗り換えにも対応できないといけない。
・フィーチャーフォンで展開している、iチャネル、iコンシェルも展開予定。
・ドコモは通信で儲ける。現在も80%が通信収益。
■KDDI サービスプロダクト企画 本部長 増田氏
・ユーザーは既存のフィーチャーフォン機能が使えるか不安に思っている
・こういった声に応えるために、日本市場をターゲットとした「地域ローカライズ」を端末に行う必要がある。
・au one smart sportsやLISMO、じぶん銀行などをアプリで実現し、スマートフォンでも使える環境整備を進めている。
・新しい取り組みとしては、Skype、jibeなどがある。
・au one marketは特に日本人にわかりやすい、手軽で安心なキャリア課金、など既存ユーザーに配慮。事前審査や画面上のマークによってセキュアなアプリを提供している。アプリ数は1,814アプリ。
・LISMO WAVEではラジオの他にも、レーベルゲートと共に映像チャネルも用意している。ラジオコンテンツは根強い人気とのこと。
★所感
・特にKDDIさんから聞かれた「地域ローカライズ」は、俗に「ガラスマ(ガラパゴススマートフォン)」と言うらしい。
・Androidという世界標準のオープン基盤を活かすために、ガラスマを狙う心理が理解に苦しむ。
・ドコモが通信で儲けるとしているのに対し、KDDIはアプリとサービスに特化しようとしており、KDDIが主軸を握った場合、日本のハードメーカがガラパゴスに巻き込まれて悲惨になることは自明。
・サービスをメーカが主導していくのはNGだと思いました。
■パネルディスカッション docomo × KDDI
※モデレーターはICTジャーナリストの神尾様
●店頭での状況変化は?
・店頭ではスマートフォン系の問い合わせが多く、imode端末に影響するぐらい。最初にGmailアカウントを取得しないといけない部分など、難しいことは多い。(docomo)
・店員の教育が大変。アプリ名指しで問い合わせなどがあると対応が難しい(au)
●なぜスマートフォンに注力しているのか
・音声ARPUから、データARPUへの傾斜の中で、よりパケットを吐き出させる端末のニーズが高まった。それがスマートフォンと言われる端末だった。(docomo)
→データARPUは本当に上がるのか?(神尾)
最近の機種ではほとんどのユーザーがパケット上限へ達している。その中で、使っていない人はほとんどパケットを吐き出していない。そのユーザーのARPUが上がるのことを期待している。(docomo)
・docomoと同様にARPUの向上を期待している。またプラットフォームとしての自由度が高いたいめ、開発効率が上がる。(au)
→接触時間は伸びるのか?(神尾)
・伸びる。肝はソーシャルコミュニケーションの拡大。自分だけの興味関心だけではなく、ソーシャルで流れる友人への興味関心が高まる。フィーチャーフォンでも実現できるが、スマートフォンのほうが実現しやすい。その結果、接触時間が伸びるのではないか。(au)
●一般ユーザーは使いこなせるのか?(神尾)
・最初のGmail設定は大変だと思われるが、店舗でのサポートやCMでの訴求などで改善されていくだろう。スマートフォンはフィーチャーフォンと作り方の思想が違う。電話のサブ的な位置づけだったコンテンツへのアクセスが、スマートフォンではワンタップで実現できる。(docomo)
・そもそもフィーチャーフォンの全機能を使いこなしている人はいない。(au)
●アプリ開発におけるフラグメンテーションをどのようにキャリアとして解決していくのか?
・現状Googleへのコントローラビリティはない。売れそうなものに絞って作ってもらうしかない。ただdocomoとしても検証の環境を提供していく。可能な限りサポートしていく(docomo)
・docomoと同じ見解。コントローラビリティが無い。(au)
●キャリアのサービスプラットフォームを他のキャリアで使えるようにできないのか?
・( LISMO WAVEのニーズが高いという話を受けて)絶対やらないとは決めていない。キャリアのサービスとしてはクオリティの担保が厳しく、他のキャリアの端末でのテストなども含めると中々現実的にならない。(au)
→ 逆にSPモードなどを受け入れることは可能か?
・ユーザーのニーズ次第。ただ何でもありという訳にはいかない。責任範囲の問題もある。ドコモのサービスに関するサポートをKDDIとして受けられない。(au)
●法人マーケットにおけるスマートフォンに関して
・タブレット端末に期待。GoogleAppsを含め、より仕事効率があがるのではないか。確実に拡大していく手応えを感じている(docomo)
・期待はしているが、1番の懸念はセキュリティ。企業のニーズを満たすセキュアな環境を提供できるかがこれからのポイント。(au)
●スマートフォン時代におけるキャリアの役割
・ローカライゼーション=(NOT)キャリアカスタイマイゼーションは一方では絶対に必要。日本のユーザーに合った形へのカスタマイズを綿密に対応していく(docomo)
・何でもありのインターネットの中で、セキュアの環境を提供していくのが我々の役目。au one market やその他サービスにおいてそこを実現していく。また増え続けるトラフィックへの対応も重要なポイント(au)
●marketにおけるキャリア間の提携はあるのか?
・競争領域の定義が変わってきている。これだけプラットフォームが洗練されてくると、どこで競争するかの見極めが重要。逆にそれ以外の部分は手を組むという選択はありうる(au)
●テザリングはOKにならない?
・できる環境はある。あとは料金プランをどうするか(docomo)
★所感
このセッションのドコモさんもKDDIさんも、ちょっと頭が未来をみていない人たち。
内容もよく読んでみればわかるとおり、矛盾があるんですよね。
"スマートフォンとフィーチャーフォンは作り方の思想が違う"と言いながら、"ローカライゼーションは絶対必要"とか。
これって結局"スマートフォンとフィーチャーフォンを同じにしよう"といっているので。
それに、ガラスマが必要!と二社とも言っているけど、iPhoneはそんなのなくても売れているよね。
アプリケーションの品質とかそんなのをなぜキャリアが語るのかもよくわかりません。
なんでもかんでも突っ込んじゃダメだ!ってKDDIさんんが言っていたけど、誰も使いこなせないから突っ込まないのではなく、それがアプリ屋やWeb屋が必死に利用方法を考えてコントロールしているので、そこに任せればよいのでは?と純粋に会場のみんなが思っていました(笑
それでもやるなら回線で食っていくのではなく、サービサーとして参入すべきと考えますね。
■スマートフォン時代に求められるUIデザインとは?(パネルディスカッション)
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株式会社イード リサーチ事業本部 第1プロジェクト推進部 チーフコンサルタント 宮内英彰氏
HTC Nippon株式会社 プロダクトエンジニアリングディレクター 児島全克氏
Jibe Mobile 代表取締役社長 辻徳雄氏
アイティメディア +D Mobile 編集長 園部修氏
●UIへの関心度、優先度は高くなっているのか?
・タッチパネルの影響が大きい。記事の中ではテキストでは伝えられないものが多い。動画での紹介が増えておりユーザーの関心も高い(ITM)
●androidにおけるUIに関して
・今の問題はガラケーで慣れきったUIに対してスマートフォンがとっつきにくいという点(ITM)
・iPhoneに対する優位点として、「戻る」ボタンは大きい。挙動はイマイチ統一されていないが大きな特徴(イード)
・ハードにおける統一性も重要。現状のは電源ボタンなどかなりバラバラなのがネック(ITM)
・学習のしやすさという点も大事。多少差はありつつも、すぐに習得できるデザインが重要(イード)
→特にユーティリティ系のアプリはアプリ側で統一UIを策定するべきでは?特にTwitter系アプリ側に関して
・差別化の要素を求めると、UIは重要な差別化要因。ユーザー目線では統一すべきかもしれないが、そうするとアプリとしては差別化せざるをえない(jibe)
●日本とグローバルで求めるUIは違うのか?
・言語が違うので、入力方法に関しては大きな違いがある。ただし、それ以外の部分は違いはない。HTCとしても国別でUIを変えてはいない(HTC)
・何かを探す、そのステップは海外で若干違う。なのでサービスによってはローカライズは必要なのではないか(イード)
・jibeはもともと欧州向け。日本ローカライズにむけて全面カスタマイズした。具体的には例えば色。現状のサムライブルーは、海外ではターコイズブルーなどのほうが受け入れられる(jibe)
・体の違いも大事だが、交通環境も大事。日本は電車通勤が多いので片手オペレーションが重要となるが、欧米では車出勤が多いので、音声オペレーションが重要となる。この違いは大きい。(神尾)
●UI評価の定量化に関して
・スピードに関しては、早いほうが良い。iPhoneの例で面白いのは、日本の技術者はコンマ1秒でも早くしようとするが、Appleではアニメーションなどで工夫していかに遅さを感じさせないか、という点を工夫している(イード)
・iPhoneにターゲットユーザーはいない。iPhoneは普遍的なもので、誰にとっても使いやすいものを目指している。(神尾)
●ターゲットユーザーを設定すべきか?
・jibeにおいては、リテラシーの高いユーザーを想定。リリース後のヒヤリングではターゲットユーザー以外の層が多かった。ただし、開発の段階ではターゲットユーザーを定めたほうが作りやすい。(jibe)
・絶対にすべき。Dノーマンの言う本能レベルのデザインがより気持ちよさにつながる。特に具体的なユーザーを設定するメリットは、開発プロセスにおける意思決定が早くなるから。(イード)
●技術ベースのものづくりに関して
・感性価値重視→ユーザーをあえて裏切ることによって「これはすごい!」と思わせるデザインも大事なのではないか(イード)
●次世代機能に対するUIで考えなきゃいけないことは?
・センサーとか3Dとか新しいものへの取り組みはどうか?(神尾)
・当然必要とされているものが出てくれば、追いかけていく。(HTC)
・アプリケーションとしての対応は必須と考えている。(jibe)
・適材適所に活かしていくということを念頭に考えて行かなければならない。(イード)
★所感
そもそも、何故「メーカー」と「サービサー」が同居してUIを議論するのか?
テーマに照らし合わせて議論をするのであれば、それぞれの領域におけるより近づける先を模索するべきなのでは?というのが普通の疑問。
海外メーカーしかいないこともあり、特別なトリッキーなことはやはり考えておらず、世界標準を追求するHCT。当然ですよね?
端末のUIとアプリのUIはリンクする必要はないし、ましてや3Dな端末を誰が求めているのか...。
面白くしようとしているのかもしれないけど、なんの解決もされなかったなぁというのが感想です。
■スマートフォン時代に向けて、ケータイ資産をどう生かすのか(パネルディスカッション)
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株式会社アクロディア 代表取締役社長 堤純也氏
株式会社エム・ティー・アイ パッケージソリューション事業部長 小畑陽一氏
株式会社アイフリーク 代表取締役社長 伊藤幸司氏
一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム 常務理事 岸原孝昌氏
●ガラケーのコンテンツ資産価値はスマートフォンに移行するにあたってどうなるか?
・現在SNSのアバター販売が電子書籍と金額ベースでほぼ並んでいる。(MCF)
・例えば音楽であれば着うたフル¥400などはグローバル競争の価格感だと高い。自然に行けば価値は減少するだろう。スマートフォンプラットフォームにあったビジネスモデルの変更が必要ではないか(MCF)
・SNS連合のフリーミアムモデルが迫っているという点も大きい。黙っていたら資産価値は減少していく(アイフリーク)
・キャリアにはiメニューのような統合的な入り口を期待している。(MTI)
●ガラケー→スマホにあたってのビジネスモデル(課金・集客)に関して
・携帯ではキャンペーンなどの集客には使われたが企業のブランディングにまでは使えなかった。(MCF)
・MTIとして重視しているのが、既存のガラケーのユーザーをスマートフォン移行後でもいかにスムーズに自社のサービスを利用して頂くか。特にルナルナにおいてはデータの引継ぎを重視している。課金の仕組みはキャリアの対応を待つ。(MTI)
・ドメスティックとグローバルで分けて考えるべき。今の料金体系はその仕組みにひもづいて成り立っているものだから。どのみちビジネスモデルは変更せざるをえないだろう(MFC)
・キャリアの枠組みを期待していると、またグローバル競争から取り残される。ここは注意しないといけない点(神尾)
・もはや端末ベースで課金先を固定するのはありえない。今後は出口はもっと多様化していくだろうし、アプリ内課金でマネタイズ、課金先は各環境、地域にあったものをそれぞれラインナップする(アクロディア)
・集客においは特にブランディングが大事。AngryBirdもコンテンツの面白さはもちろん、ブランディングで成功した。課金に関してはもはやキャリアには頼れない。複数の選択肢を用意するしかない、現状は(アイフリーク)
●マネタイズの多様化に関して
・広告に関しては、現状スマートフォンの純広は死んでいる、自社サービス内でも導入を見合わせている→コンテンツを棄損する恐れもある。それよりもコンテンツとしてのタイアップ広告などはもっと力を入れて取り組みたい(MTI)
・定額課金モデルは今後かなり厳しくなってくるとは思うが、ユーザー目線で考えたときに定額の方がよいサービスもある。定額取り放題のスキーム(MTI)
●フラグメンテーション対策に関して
・DRMをはじめ、できるところは標準化をすすめていくべき。我々は団体交渉窓口を作って対応していかないといけない。フラグメンテーションの対応コストに関してはグローバル対応でヘッジすべき(アイフリーク)
→ これはやらない、という見極めも重要な点。特に対応端末はある程度選択が必要なのではないか?(神尾)
・端末ベースでの対応となると、結局売れている端末ベースでの対応となる。事前に予測をするのが難しいので、リリース後対応とならざるをえない(MCF)
●なぜ日本evernoteなどのようなスマートフォン時代にあったら世界で広がるサービスが出ないのか?←これ、私の質問。何故テーマ違いで採用したかモデレータの頭を疑うが。
・日本と海外では問題解決能力が違う。日本はキャッチアップ能力が高いので、オリジンを作る発想を持たなければならない(アイフリーク)
・ソフト/アプリケーションだと確かに日本発のものは少ない。ただし、ゲームは世界に誇るものが多くあるわけだし、単純にグローバルに目をむけ出て行く姿勢が大事なのではないか(アクロディア)
・日本人は幕の内弁当的。かつなんでも自分でやりたがる。これを変えないといけない(MCF)
・日本人にはほんのちょっとの勇気とコミュニケーション下手を乗り越えないといけない。(アイフリーク)
●なぜ日本発、海外先行のサービスが無いのか?
・まず日本のマーケットが大きいのが影響しているだろう。さらに、海外はその国、地域での多様性が大きい。これが海外スタートでのサービス展開を妨げているのではないか(MCF)
●結論
・もはや資産はゼロベースで考えないといけないと思う。(MCF)
・ビジネスモデルはとても素晴らしい仕組みがある。これを活かして行くべき。(神尾)
★所感
今回参加されているCPの方は、このセッションを絶対楽しみにしていた人多かったと思います。
なのに...資産価値はゼロ、スマートフォンに行くならコンテンツは捨ててビジネスモデルだけ使って新しくビジネスを興し、課金基盤とUID管理の会員基盤をベンチャー企業に作らせてそれに乗っかれ!ですと。
あり得ないだろう...。
僕も含めて途中で裏番組でだしていた、とんだ的外れな質問を採用してくれるし、ただただびっくりでした。
■インターネットサービスをモバイルへ――サービス展開のポイント(パネルディスカッション)
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株式会社NTTドコモ スマートフォン事業推進室 アプリケーション企画担当部長 山下哲也氏
KDDI株式会社 グループ戦略統轄本部 コンテンツビジネス部長 鴨志田博礼氏
株式会社ジェナ 代表取締役社長 手塚康夫氏
スカイプジャパン株式会社 代表取締役 岩田真一氏
●スマートフォン上で人気のサービスは?
・天気、交通、待ち受け、デコメ。ただしこれはdocomo marketでの話し。これから大きく変わるであろう分野は、特にライトユーザーにおけるそもそものインターネットが使われる環境になっていくだろう(docomo)
・最近導入したきせかえTouchは使われている。現状はガラケーのコンテンツと人気ジャンルにおいて違いは感じない(au)
・厳密にはわからない。ドコモマーケット以外からも落としている人は落としているし、そもそもマーケットは把握出来る市場ではない。(docomo)
・そもそも、iアプリの世界ですら、わかるのにわかろうとしていない。なので、今までとどういう違いがあるかについては論じることは出来ない。(docomo)
・安心、安全は大事なこと。フィルタリングなど嫌われる仕組みは残さなければいけないが、Wi-Fiなどを使われたらもうわからない。(au)
・そういう意味では、。親自身のリテラシーを底上げし、子どもへの教育を促さなければならない。(神尾)
●iPhoneとAndroidの違い
・「プロモーション」系がiPhoneでは一番多かったが、Androidでは「プロフィット(それ単体で収益をあげようとするもの)」系が多い(ジェナ)
●Skypeとのビジネスコンフリクトに関して
・IPを使ったボイス、コンテンツのサービスとの共存はごく普通のことだと思う(docomo)
・もう我々は音声ARPUに頼るフェーズではない。より良いサービスを取り入れて、多角的にデータARPUを上げていく努力をしなければならない(au)
・サービスの解放がすすめばキャリアとして囲い込んでいた部分が少なくなっていくが、今後は携帯電話事業者としてではなく、インターネット事業者としてよりモバイルインターネット環境に適したサービスを提供していかなければらないと思っている。imodeはユーザー別のカスタマイズをしていたわけではないし、amazonに比べたら劣る(docomo)
●AmazonのAndroid Market参入に関して
・素晴らしい。見たくも欲しくもないものを見せられるのはユーザーにとって苦痛。リコメンドの仕組みで自分の欲しいアプリに簡単にアクセスできる形が実現できるのがベスト。(docomo)
●定額課金の可能性
・モバイル自体がプレミアムであると思う。PCで展開しているものをモバイルではさらに課金というサービスも海外では見られる(skype)
・現状のマーケットはフリー、1ショットがスタンダードなので、土壌として定額は難しい、レビューが荒れる。何かキラーなサブスクリプションサービスが出てくれば変わるのではないか(ジェナ)
・音楽に関してはダウンロードではなくストリーミング、マルチデバイスというのが主流になるのではないか。こういうサービスは定額に適するのでは(au)
・ロールプレイングゲームのアイテムなど、価値が目減りするものに関しては定額は向いていない。evernoteなど想い出が価値として価値が積み重なっていくものに関しては定額はありだと思う(docomo)
●Webなのか、アプリなのか、どちらがいいんだ?
・ジェナではハイブリッドアプリを推奨している。アプリ上でブラウジングしているイメージ。入口はやはりアプリか(ジェナ)
・今後変わっていくと思う。今はアプリ主流。これはAppStoreによるところが大きい。マルチデバイス、マルチプラットフォームを考えるとWebが主流になるの可能性もある(au)
・Webなのかアプリなのかは方法論、コードを書くことには変わらない。そのコンテンツの適正に応じて使い分けるのが本質なのではないか?(docomo)
・フラグメンテーションの解決にはHTML5は要注目であることは間違いない。(docomo)
●スマートフォンならではのビジネスの可能性は?
・現状では作り手から見ればWebからアプリの流れ、グローバル市場をターゲットにした開発、マーケットの成熟を促進するイノベータの出現orイノベータになることがキーワード。(ジェナ)
・使い手から見れば、プラットフォーム横断で繋がる、シンプルな使えるアプリが現状のキーワード。(ジェナ)
●スマートフォンならではの注目するサービス
・リアルとの連携。NFCが注目されているのもこの特性から。ラップトップではデカくて重くてリアルとネットは繋がらない。amazonはモバイルにのってユーザーのリアル行動を蓄積していくだろう。そうするとリアル行動へのリコメンドができるようになる。これは強い。(docomo)
●5年後、みなさんはどうあるべき、どうしていくべきだと思いますか?←これも私の質問です。
・ドコモはいかにキャリアとして"つなげる"インフラをきちんと提供できるかに全力を注ぐ。(docomo)
・auは安心安全に気持ちよくつながるインフラを提供する。(au)
・CPはスピード感をもってユーザのニーズをくみ取っていくべき。(skype)
・アプリケーションがライフスタイルを変える。誰にでも簡単に安く(無料で)アプリを作れる環境を提供していきたい。これからは1人1アプリ開発の時代。(ジェナ)
★所感
まぁ正直、このセッションでなんとかもった会でした。
パネラー以外の意見も相当Twitter上に流れていて、その中でauのように国際電話基盤をもっている会社がSkypeと提携しなければいけなかった理由なんかが初めてわかりました。
ただ、何も未来の話が見えてこなくて、まず目先のここ数ヶ月、僕たちが何をしなければいけないかがわかっただけだった気がします。
そんなにコンテンツをリコメンドしていく共通ポータルが必要なのか?も正直よくわかりませんね。
ダウンロードできる箇所がちゃんと明確になっていることは重要ですが、ALLはAndroidマーケットに基本あるはずなので、そこを見れば言いように思うので。
確かに、ドコモさんがいう、これからはリアルとの連携、というのは大きいところで、且つとても難しい分野と考えます。
そんな中、僕らが何を出来るのか、そこにビジネスチャンスがあるように思います。