この記事は、レッドジャーニーのアドベントカレンダー23日目として書いています。
今年最後のブログでアドベントカレンダー記事となることでしょうw
明日できることは明日やれ
僕の中でいくつかの座右の銘、それもいくつかは父や恩師のものを勝手に引き継いでいるものがありますが、僕個人固有のものとして、「明日できることは明日やれ」というのがあります。
僕に言わせると、世の中の大半の人は、真面目すぎるんだと思います(皮肉です)。
真面目すぎるがゆえに、時間が少し余れば先走ってやっておいたほうがよさそうなこと(実際はたいてい必要になるんだけど、ときに役に立たないこともあること)に手を出そうとするし、今日やると決めたら状況が変わっても残業してでも今日やろうとしてしまいがちです。
ここでいう真面目というのは、計画に対しては前のめりに詰め込むし、状況が変わっても計画を変更しようとしない、ある意味言葉を選ばずに言えば「偏屈な人」、という意味で言っています。
アジャイルやスクラムをやっている人は、インセプションデッキを描いたことがあるという人もいるでしょう。
その中にもでてきます。「やらないことリスト」。
おそらく、明日できることというのは、今日やらなくてもいいこと、つまり今日の時点では「やらないことリスト」にのるものなのだと思うのです。
もちろん、やらないことリストと言いながらも、「あとで決めること」というエリアがあると思います。みなさんから見れば、ここに放り込むこと、と同義かもしれません。
時間は有限で、できることは早め早めでやりたい気持ちはわかります。
そして、できるだけ遅れは早めに解消しておきたい気持ちもわかります。
しかし、それが必ずしも正なのかどうかは、一度足を止めて考えてみたらいかがでしょうか。
一人でどたばた走り回っている分には、誰も困らないかもしれません。
でも、周りに人が関わっているとき、巻き込まれているとき、それは他人を自分の動きに合わせて動かしてしまったり、他者の判断や価値観を仰げずに、知らず知らずのうちに"迷惑"をかけてしまっている可能性は十分にあります。
ただの楽観主義ではない
僕も、ただ闇雲に先延ばしにすればいいと言っているわけではありません。先延ばしにしていいと思える根拠と見立てがなければ、"一定"(判断がつくところまで)やったほうがいいと思います。
逆に言うと、そうやって状況状況に応じて、良し悪しを判断しながら線表をアップデートして進んでいきましょうと言っているのです。
特に、責任が大きくなり、多くの人が関係してくるような立場の人、役職者の人こそ、その判断をなるべくタイムリーに、なるべく明確に、意思決定と実行を行うべきです。
そう考えると、僕はむしろ現状の状況変化に対して悲観主義なのかもしれません。
マネジメントは把握と俯瞰と意思決定
ここでいうマネジメントとは、別にプロジェクトに限ったことではありません。
セルフマネジメントなどと言われるように、自身のマネジメントなんかも当然そうです。
岩尾先生の著書に、「世界は経営でできている」という本がありますが、ここでいう経営こそがマネジメントであり、それは「把握と俯瞰と意思決定」だと考えています。
自分にも、人にも、いろいろなシチュエーションにおいても、マネジメントを意識して過ごしてみるとよいのではないでしょうか。
そして、その第一歩は、「明日できることは明日やれ」です。