この記事はファシリテーター Advent Calendar 2024の22日目の記事として書いています。
ファシリテーターとはなにか
チームや組織において、ファシリテーターという役回りをよく聞くと思います。
ちょっとぐぐってみると、以下のような物が出てきました。
ファシリテーター(英語: facilitator)とは、グループや組織がより協力し、共通の目的を理解し、目的達成のための計画立案を支援する人のことである。
これはファシリテーターとして世の中に認知されている中でもかなり広義な方だと思います。
狭義な認知だと、いわゆる会議の司会者であったり、進行役という印象が強いのではないでしょうか。
おそらく、どれもファシリテーターであって間違っているわけではないですが、たった一つの言葉であっても、認知のズレというのがあるのだなということを意識しておいてもらえるといいのかなと思います(透明性に欠けているともいえます)。
ファシリテーターが大切にすべきこと
広義であれ狭義であれ、ファシリテーターという役回りに大事なことはなにか、ChatGPTに聞いてみました。
ファシリテーターが行動や価値観として大切にすべきことには、以下のような点があります:
中立性と公平性
ファシリテーターはグループや会議の参加者に対して公平で中立な立場を保つことが重要です。特定の意見や視点に偏らず、全ての意見や視点が平等に扱われるようにします。積極的な傾聴
参加者の意見や考えをしっかりと聴き、理解することが大切です。積極的に耳を傾けることで、グループの中で参加者が自分の意見を表現しやすくなります。オープンなコミュニケーションの促進
グループのメンバーが自由に意見を言える環境を作り出すことが大切です。ファシリテーターは、全員が意見を共有できるような雰囲気を作る役割があります。柔軟性
進行中に予期しない展開や意見の衝突が生じることもあります。ファシリテーターは柔軟に対応し、状況に応じて会議の進行方法を調整する能力が求められます。参加者の積極的な関与を促進
会議やワークショップが一方的な発言で終わらないように、全員が意見を出せるようにサポートすることが重要です。質問やディスカッションの方法を工夫することで、参加者がより活発に関わるようにします。クリアな目的と目標設定
会議やワークショップの目的を明確にし、その目標に向かって進行することが大切です。これにより、参加者が自分の役割を理解し、効果的なディスカッションが可能になります。肯定的な態度の維持
意見が対立することがあるかもしれませんが、肯定的で建設的な態度を維持し、ポジティブな方向へと議論を導くことがファシリテーターには求められます。透明性と誠実さ
進行中のプロセスや意図を参加者に対して透明に示し、誠実に対応することが信頼関係の構築につながります。これらを意識し、実践することで、ファシリテーターとして効果的にグループを導き、参加者全員が満足できる結果を得ることができます。
すごくいいことを言ってくれますねw
ちょっとかたい表現ではあるので、ここにプロジェクトファシリテーションのエッセンスを入れていくことがよいのだろうなと思います。
プロジェクトファシリテーションについては、こちらに書きました。
少しプロジェクトファシリテーションのエッセンスも入れた具体の話もしておきましょう。
ミーティングにおけるファシリテーターの心得
ミーティングにおけるファシリテーターとして大切なことは以下の3つです。
- 場作り
- アイスブレイクはファシリテーターからやる!(みんなを乗せていく!)
- 全肯定、全共感の精神(褒めるの0円、頷くの0円!)
- 場の色を思い浮かべる、判断する、気にする(これだけで感度が上がる!)
- タイムマネジメント
- 時間は有限、単価ベースでいけばどれだけの費用対効果が求められるかわかる
- 平等な発言とコミットメント
- 全員の話を聴く、話していない人から引き出す
- 話の長い人は最後まで聞いて、切り上げる
- 結論を明確にする
以下はTipsです
- 全部ファシリテーターがやらなければいけないわけではない
- 話、場の盛り上げを任せられるメンバーがいたら手綱だけ握ってじゃんじゃん任せていきましょう!
- ファシリテーターが場を一番楽しもう!!
まぁ具体的な事例でいうと、こんな感じかなと思います。
組織ファシリテーターを名乗ろう
組織ファシリテーターとは
上記のチームや組織の成長の段階プロセスがあるとすると、そのあらゆる局面で、チームや組織の成長プロセスをサポートするのがチームファシリテーター、組織ファシリテーターです。
主に、場作り、場の観察、プロセスの維持、多様性の受け入れを推進します。
チームが変わる、チームを新しく作る、新しい人が加わるタイミングで、やはりもう一度下から階段をのぼる必要があります。
そういうときに、今のチームや組織の現在地を把握し、メンバーの状況を把握し、新しい一歩をどう踏み出して成長を積み上げていくかを"気にする"人です。
それは、決してミーティングの司会業のときのみに発生するものではないはずです。
"気にする"人ということは、これは部長や課長やリーダーでないとできないことではありません。そう、全員が組織ファシリテーターになれるのです。与えられた役割や役職ではないのです。
組織の全員が、周りの状況に気を配り、色や温度を感じ、そこに新しい気付きや理解からの打ち手を挟んでいく。そういうことができたら、組織やチームってとても強くなれると思いませんか?
チームや組織のファシリテーターに、あなたからぜひなってみてください!
Social change starts with you!!