侍れっどの明日できることは明日やれ

徒然なるままに筆を書き連ねます。

議論なんてたいてい思うようにいかない

この記事はファシリテーターアドベントカレンダーの14日目として書いています。

adventar.org

 

議論なんてたいてい思うようにいかない

 

たぶんこのアドベントカレンダーを書いているようなファシリテーターの猛者たちは、もしかしたらそんな不甲斐ない思いなど超越してすべての場を掌握しきってしまうのかもしれませんが、わたしはひよっこファシリテーターなので、まぁだいたい。。。思うようにいかないですw

 

世の中にはいい本がたくさんあるし、それこそ「世界で一番やさしい会議の教科書」なんかみたいに入社2年目の子が会社を変えるような会議を進行できるようになるなんてマンガの世界だろ!って気持ちになるのもよくわかります。

↑執筆時点ではKindle Unlimitedに入っているのでとりあえず読んでみるのはありです

 

まぁとはいえ、ファシリテーターっていうのは、会話も追いかけるし、場の色も読むし、タイムボックスと戦うし、場合によっては議論を一人で空中戦から地上戦に落とさなければいけないし、大変ですよね。

そのくせ、参加者に喋りたがりがいれば長引くし、雑談好きだと話はよれるし。社内ならまだ「セイセイ」といなせるかもですが、社外の人となると。。。その苦労は計り知れません。

 

というわけで、僕が普段どうやって会話を追いかけて空中戦を地上戦にしているかを改めて考えた時に、なんとなく気づいたことを書いていきます。

 

手元ではとにかく可視化

まず、議論がとっちらかりやすい理由の一つに、何の話をしているのかわからなくなるというのがあります。

僕の場合は、基本的に会話のほぼすべてをとりあえず書く。

最近だとMiroを使うことも多いので、要は付箋を貼りまくる。

とりあえず可視化ができれば、参加者も馬鹿ではないので、自分たちがどんな状況かわかります。ただ、自分たちがいる場所しかわからない、ということがポイントです。

逆に言うと、自分たちがいる場所にフォーカスして話をしてもらうことが大事だったりします。

 

目の前には時計

ファシる場にはだいたいの場合スタートとエンドがきっちりしていることが多いと思います。

会議のアジェンダと時間配分設定なんかはまさにそれですよね。

大体の人が、いろいろな本や知識や経験からタイムボックスを切っていきますが、まぁこれがうまくいかない。

人は何かに夢中になったり没頭したとき、「そのこと」以外考えられなくなるものです。(それくらい夢中にさせるファシリができるとこちらも快感ですよねw)

先に書いたとおり、自分たちがいる場所にフォーカスして話をしてもらうことができているならば、自分たちがいる時間にフォーカスしていてもらうこともまたできるのではないでしょうか。

つまり、目につくところに時計をおく。タイマーでもいいです。

但し、別に場が時間を守れないから悪いとかそうではないので、そこを柔軟に動かすのもファシリテーターの役割というか、特権ですね。

 

頭の中ではマインドマップ

これはちょっと特殊かもしれません。

僕が研修や登壇資料を作ったりするとき、すなわち、ある程度ストーリー構成を考えないといけないときは、とりあえずマインドマップを描きます。

マインドマップは基本的には発散のツールではありますが、要は物事を紡いでいくように思考を広げていくわけです。

これでできるいいことは、物事を大きく脱線させることなく、関連性を見出しながら考えを膨らませることができることです。

 

ここまでは普通。

 

僕の場合、ストーリー構成を考えるのにマインドマップを使っているといいました。

これはどういうことかというと、逆に考えが膨らませたりないのであれば、そこの枝葉があまり実っていない状況となります。

ゴールに向けてストーリーの補強が必要であれば、新たな幹を生やす必要があります。

 

つまり、頭の中では常にストーリーを追いかけて、当初の目的、ゴールに近づくための何手も先を読み直し続けながら、この枝葉を増やしたり、剪定したりしています。場は今のこと、ファシリテーターの頭の中は数手先〜ゴールのことを考えているというわけです。

これが結果的に、ストーリーとして成り立つように持っていけると、場は納得し、議論は収束します。

 

マインドマップが「脳の特性を生かした自然な思考表現である」が故に、参加者にも同様のストーリーを描けることが納得感を得られやすいのではないかと思っています。

 

とかいっても結局思うようにいかない

そんなもんですよね。

「僕はこの場をこう導きたい」を思い描くことは大事です。

ただ、場はなまもの。

ファシリテーターもまた混沌とした場に揺蕩うのも大切で、外から俯瞰してすべてをコントロールしようとするのではなく、中に入って場を感じることとあわせて、だからどうしていこうかなということに思い巡らせることが大切だと思います。

 

ブルーロックの主人公の特技は空間認識能力だそうで。

bluelock-pr.com

サマータイムレンダの主人公はいつも「冷静になれ、俯瞰しろ」って自分に言ってる。

summertime-anime.com

 

マンガやアニメの世界でもうまくいかないで悩んでます。

悩んだらぜひ見てみてください、↑www