侍れっどの明日できることは明日やれ

徒然なるままに筆を書き連ねます。

Agile Japan 2018

7/19、TOC有明にてAgile Japan 2018が開催されました。

 

今年はあっという間に早割チケットが売り切れてチケットが全く手に入らない状況でした。

普段はこの手のイベントというのは、ある意味コミュニティ界隈の人の同窓会のような感じなのですが、今年はほんとにその雰囲気がだいぶ薄かったと思います。

 

実際、550名の参加者のうち、400名が初参加。

僕のみた感じですが、メーカーのエンジニア、特に組み込み系ですかね。あとは、外資系コンサルファーム、SIer、金融機関の方が大多数だったように感じました。

 

さて、では僕はどうして行ったのかというと…セッションのお手伝いということで、実行委員長の枠をはじめとする二つのワークショップに運営側で参加してきました。

 

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でも、行ったらびっくり。

スピーカーの名札を渡され、前日の前夜祭で指示された黄色い服でこんな感じでした(^^;

#ちな、弊社のうちわを20枚ほど持ち込んで控え室で登壇者や実行委員に配って勝手にうちわスポンサーしてたのは秘密ですwww

(写真は左からNRIの森くん、FSIの福田くん、僕)

 

 

さて、基調講演です。

 

ひとりめはWoody Zuilさん。

前日の関係者のみで行われる前夜祭で、平鍋さんに紹介いただいたので、FBで朝からメッセしあってお友だちになったのでした♪

 

テーマは『モブプログラミングと"フロー"の力』。

内容はとてもよくまとまっている及部くんのブログにお任せしましょうwww

takaking22.com

 

ざっくりいうと、

モブプログラミングは仕事のフローに対して最適化されている。

仕事のフローとは大きくわけて、

・個人のフロー

・チームのフロー

・そしてリーンとしてのフロー

がある。

つまり、フローとフローをかけあわせることで効果的にしていく。

1個流しを実現することで、効果的にフローを流していくことが可能になる。

 

また、芸術にたとえて、「大事なのは、アートを作ることではなく、自然にアートを作れる素晴らしい状態にいること」とのこと。

すなわち、モブプログラミングを行うことでこれらの効果的な部分を引き出すことが目的ではなく、それが自然に行える状態、状況を作ること、すなわち「場作り」こそが重要だ、という話しでした(たぶん)。

 

モブプログラミングの話は話として、実にAgileなお話でとてもよかったです。

 

 

さて、基調講演ふたりめはJapan Taxiの川鍋さん。

テーマは“JapanTaxiの挑戦”。

正直、僕タクシー馬鹿にしていたかもしれません...先に謝っておきます。

ごめんなさいm(_'_)m

 

Japan Taxiさんは、それこそITをフル活用して、もちろん自社の成長のために工夫もされていますが、業界のため、社会のため、日本の将来のために非常に努力されていることを知りました。

 

タクシーといえばUberがいろいろと世間を賑わせ、こういう類のサービスがある程度認知されていると思います。

日本はいろいろな業法に守られているので、あまり実際の利用シーンは少ないと思いますが、配車システムがしっかりしているので、配車アプリなら使ったことがあると思います。

こういうものも、一人のエンジニアが作ってみて、それが今日本で一番のシェアになり、海外の配車アプリと接続してインバウンド需要だけでなくアウトバウンド需要にも大きく寄与しているとのことです。

 

今は、相乗りタクシーについて官庁と連携して試験しており、川鍋さん曰く、バスとタクシーの間を埋めてしまうものになる、とのこと。

そのあたりをひっくるめて、「コラボレイティブコミュニティがシェアリングエコノミーの次にくる」とおっしゃっておられました。

 

また、エンジニアを増やそうとすると、旧いタクシー会社の働き方とは沿わない人材も増えてくるので、そういう働き方や給与体系も認めていく取り組みをされているそう。

エンジニアもマーケターもみんな大事。どれが欠けることがあってもいけなくて、お互いにリスペクトしあうべき、というのはNRIの人はにまってしてしまうであろう「Mutual Respect」の話しでした。

このため、川鍋さんは「彼ら(社員)が気持ちよく仕事ができる環境を整えるのが仕事」と公言されていて、こういう環境はすばらしいなと思いました。

 

やっぱり「場作り」なんですね。

 

将来についてのはなしになり、日本のタクシーは同じ車、同じ設備をもっているので、ロガーやセンサーなどをうまく利用し、大量の情報を集め、処理できるようにしていくことができるのが、Uberなど、自車を使ったりする仕掛けとの大きな違いなのだと。

見守りサービスや警備、さまざまなことにタクシーで拾える情報を利用していくことで、新しいビジネス、新しい社会作りができると考えているとのことです。

 

個人的に、タクシー会社の将来性についてはそれこそ黒船にいつかはやられてしまう産業なのかと思っていましたが、ある意味それを逆手に取り、世界をリードしてしまうような仕掛け作りを考えている、ということに目から鱗、とても感銘を受けました。

 

 

というわけで、長くなるのでこの辺で。

 

午後は今村実行委員長の『Why Agile?~Whyからはじめるアジャイル~』と、伊藤実行委員/中佐藤実行委員の『アジャイルを社内に広めるのは難しい?~普及展開の壁を乗り越える~』のお手伝いをしてきましたので、ちょろっとだけ写真で雰囲気だけお伝えして終わりにします。

 
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