侍れっどの明日できることは明日やれ

徒然なるままに筆を書き連ねます。

スプリントをまわすためにスプリント以外のことを考える

はてさて、社内のプロジェクトの一環でしばらく投稿が増えますw

 

スクラムやってる?

みなさんの中でアジャイルの取り組み、主にスクラムを実践されている方は多いと思います。

スクラムをやる、ということについては、以前私のブログでも紹介しましたが、「スクラムのスクラムにスクラムをスクラムしないスクラムはスクラムではない?」というお話を読んでもらえると嬉しいです。

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ところで、スクラムってスプリントというタイムボックスを使って運営していきますよね。その中には、いろいろなチームとしての活動があると思います。

もちろん、セレモニーやイベントと呼ばれる活動もそうです。

そんなスクラムの活動について少し考えていきたいと思います。

 

スクラムイベントとは

スクラムイベントとは「スプリント」「スプリントプランニング」「デイリースクラム」「スプリントレビュー」「スプリントレトロスペクティブ(ふりかえり)」の5つからなります。

スプリントプランニング

スプリントをまわす、という視点に立ったとき、一番最初に思いつくのはスプリントプランニングではないでしょうか。

スプリントプランニングでは、スプリント内で実現するスプリントゴールを掲げ、スプリント内で行うタスクをバックログとして抽出する活動です。

アジャイルは計画なしにやってみるのではなく、計画をたてて、計画を検証しながら前に進んでいくアプローチです。

そういう意味では、以前も書きましたが、スクラムやアジャイルのアクティビティのうち、いちばん大切なものはプランニングであると言えます。

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デイリースクラム

通称「朝会」などと呼ばれることも多いですが、日次というタイムボックスにおける検査行為です。検査の対象はタスクボード上のものだけでなく、メンバーの状況やチームの状態などを確認する場所でもあります。

 

スプリントレビュー

スプリントレビューはスプリントで作成されたインクリメント(成果物)をステークホルダーにレビューしてもらい、フィードバックをもらう場です。通常はプロダクトオーナーが説明するものですが、現場によっては開発メンバーが説明している場面もよく見かけます。

一番気をつけたほうがいいのは、プロダクトオーナーへの初見レビューにする場にするものではない、というところですね。

 

スプリントレトロスペクティブ

こちらも通称「ふりかえり」などと呼ばれることも多いですが、スプリントの活動を通して学んだことを次に活かすために大切な活動です。

スクラム運営の質を上げていくためには、スプリントレトロスペクティブは欠かすことはできません。

 

スプリント

スプリントはもうそのままスプリントそのもの、想像を創造にかえることです。

上記4つのアクティビティはこのスプリントの中で実行されるもの、という位置づけになっています。

 

ここまで読んでみると、スプリントを円滑にまわすために今のスプリントにフォーカスしている成分が多めだなーということがよく分かると思います。

ちょろっとあるとすると、スプリントレトロスペクティブが先のスプリントの行動や計画に影響を与える要素があるかなーくらいですかね。

これはこれでとても大事なことです。

 

スプリントをまわすためにスプリント以外のことを考える

では、スプリントをまわすためにスプリントのことだけを考えていればよいのかというと、そうではありません。

スクラムイベントには含まれていませんが、プロダクトバックログリファインメントという大切な行為が必要です。

これは、今のスプリントや次のスプリントに閉じるのではなく、先々のスプリントをどんなふうに乗り越えていき、目指すべき山(ゴール)に到達できるのかを予測、プランニングする行為です。

 

じつはこのプロダクトバックログリファインメントが非常に難しいのですね。

あまり先のことすぎると、そこまで詳細化する意味ある?という会話に当然なりますし、次のスプリントのことしか深く考えないとすると、これは本当に山にのぼり切れるのか?ということになります。

 

このあたりのテクニックとして、よく私がつかうのが、スプリントを3つ先まで粒度を変えてプロダクトバックログリファインメントのゴールとして扱う、です。

 

こうすることで、例えば3スプリント先で着手しそうなものについて、調査や調整が必要だということで予めわかっているのであれば、そこまでの2スプリントの間になにかしらのタスク化をして準備することができます。

さぁはじめましょう!といってスプリントプランニングを始めるには、Readyとなれない事が多いのです。

よって、はじまらないものはおわらないことになり、山が全然近づいてこない、ということになります。最悪なのは、とりあえず突入して大炎上しながら駆け抜けることになるいわゆるデスマーチへの進行ですね。

 

これはあくまで、私がスプリントの開始条件を整えるためのアプローチの一例として、上記のようなゴール設定をしてみた、というお話です。

みなさんは、みなさんのチームで、どういう粒度でゴール設定をしておくとよいかについて考えてみるとよいのかもしれません。

 

まとめ

スクラムを始めたばかりの人、スクラムマスター初心者だったりすると、まずはスクラムをまわすんだ、ということにフォーカスして頑張りすぎる場面をよくみかけます。

でも、スクラムをまわすということは、その先まで見据えた3歩先まではせめて見据えてまわさないと、迷子になる可能性が高まります。

こういったテクニックについても、みなさんのスプリントをとおして、フィードバックを得ながら自分たちのものにしていくことをオススメします。